香椎・照葉で花火大会が行われた。早速、カメラで撮影を始めた。
私の自宅からはちょっと離れているので、綺麗には撮れなかった。
が、遠くで鳴り響く花火の打ち上げ音は伝わってきた。
花火を見るたびに幼い頃が思い出される。父が姉と私の手をつなぎ、母が弟と妹の手をつないで人並みの中をすり抜けては、花火が一番よく見える所まで連れて行ってくれた。
大きな花火、小さな花火、仕掛け花火、空いっぱいに広がる大花火の時の音は
地響きがするほどに「ドッドッド~ン」となった。わぁ~わぁ~!きゃ~きゃ~!の声と共にどこからともなく拍手も起こっていた。
子どもたちの顔が、大人の顔が花火に照らし出される。みんな最高の笑顔で花火に見入っている。それも楽しそうに。
今思えば花火を見る時はみんな「空を、上を」見ている。苦しさを、悲しさを、悔しを、悲しさ、寂しさ、辛さ・・を、抱えている人たちも花火を見る時はみんな「上を、空を」見ている。それも楽しそうに、嬉しそうに、笑いながら、歓喜に満ちた顔で見上げている。
今回の花火大会では顔を見ることはできなかったが、きっとみんな空を見上げて、花火を見上げて楽しいひと時を過ごせたと思う。その瞬間は嫌なことなどみんな忘れて。
私も苦しいことや悔しい思い、悩んだりする時がある。こんちくしょう!と思うこともある。そんな時は今回の花火のことを思うようにしてみた。赤や黄色
緑、青、紫、ピンク・・たくさんの色が集まって花火は綺麗に、そして美しく見える。
いろいろな色が集まってひとつの大きな形を、感動を与えてくれる花火。その美しさが人の心を打つ。人にもそれぞれの個性がある。それを受け止めて自分のものにしていくことが私の成長・・幼稚園の成長・・強いては子どもたちの成長へとつながっていく。たかが花火、されど花火、遠くから眺めた花火に教えてもらった。有難いことである。